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ゴビ砂漠へ 辺りの景色は、草しか生えない荒地だ。 夏になると青々とした草原になるのかもしれないが、 いまはまだ新緑の季節ではないようで、一面の枯れ色。 最近は出会いに恵まれ、 食事に誘ってくれて、しかも宿代まで出してくれることもあった。 店で一人で食べていたらおごってくれることもあるし 店の人がお金はいらないと言ってくれることもあった。 そういうときは荷物満載の自転車を見て話しかけてくれることがきっかけ。 自転車旅行は得することが多いかも。 おごってくれてお金が浮くことはどうでもよくて、 なにかしてあげようと思ってくれることが、うれしい。 明日から、ゴビ砂漠へ入る。 小さな村（烏力吉）をはさんで、 山越えの260km、おそらく平地の370kmの無補給区間を切り抜ける。 烏力吉のほかにも人家はあるようだが、補給は期待しない。 人家があるならいざとなれば助けを求めることもできるわけだから、 無補給区間とは呼ばないのかも。 烏力吉では水のみの補給と考えて、1週間分の食料と3日分の水を積む。 まだ自転車に積んでみていないが、おそらく無茶苦茶重いだろう。 相変わらず、風が強い。 横風のときは、気づけば植村直己のような髪型になっている。 半指グローブのため、指のポッキー化が進行中。 また、ほぼ常に西を向いているので、体のあしゅら男爵化も進行中。 走行距離 1298.66km 中国・バインノールにて 2007/04/25 |
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