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1泊2日、砂漠体験ツアー ■水12kg（3日分） ■ラーメン6食 ■米3kg ■圧縮ビスケット2kg ■かりんとう1.5kg これらを自転車に積み込み、いざ出発！ 目指すは舗装路90km＋ダート170kmの無補給地帯の先の、小さな村。 そしてさらにダート370kmの無補給地帯の先の小さな町。 食料は1週間分。 ペダルを踏むと、今まで体験したことのない重さ。 はじめの90kmは舗装路。 余裕、余裕。 12時にはこれをクリア。 そしてダートに突入。 実はダート初体験。 おお、景色いいね。 ダートしんどいね。 最初はそんな余裕があったが、本当にしんどい。 浮き砂利、深砂、コルゲ（洗濯板状にガタガタした路面）。 深砂にはまって動けなくなること数十回。 手押しで進むも、タイヤが砂にもぐりこんで、重い重い。 ダートに入って5時間、進んだ距離わずか20km。。。 その日は中国で初キャンプ。 やはり、テントは良い。 宿よりも断然、清潔で快適だ。 翌朝、今日もがんばるぞー、と気合十分。 しかしすぐに難所にぶちあたった。 分岐だ。 中国では、国道以外の道にはほとんど標識がない。 どっち行っていいか、わからん。 道は同じ太さの2本に別れ、その片方はすぐにさらに３本にわかれている。 確率4分1か。 車と会うのは1時間に2、3台程度。 次の村まで140kmで、おそらく分岐多数。 水は明日の分までしかない。 しかもこれらの道は山に入っていく。 このダートの坂道で、どれくらいの速さで進めるかは未知数。 ……あきらめた。 いまのぼくの装備では無理だ。 ぼくがしているのは冒険じゃなくて、ただの旅行。 だから危険を冒さなくてもいい。 というわけで、来た道を引き返す。 深砂にはまって動けなくなること数十回。 そのつもりではなかったが、1泊2日の砂漠ツアーとなった。 水がなくなる心配をして、初めてその大切さに気づく。 ダートのしんどさを体験して、初めて舗装路の偉大さに気づく。 敗退はしたが、いい経験になった。 そういうわけで、大幅なルート変更が必要になった。 おそらく蘭州まで南下して河西回廊を西進という、メジャーなルート。 最近は、買出しやネットといった用事がない限り、郊外に宿をとることにしている。 そのほうがいい人が多いし、なにより1泊10元(150円)と、安いから。 走行距離 1792.63km 中国・石嘴山にて 2007/05/01 |
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