diaries     
2010-04-05 Monday

→   正義って何だ?   ←





「人は自分の欲求に素直であって良い」と思う一方、
「人のココロを傷つけることはダメだ」とも思う。
特に、後者は人として一番してはいけないことだと、ぼくは思う。
でも、これらは相容れない部分があるわけだ。

カニバリスムに対する興味を押し留めることができず、
どうしてもヒトを食べたい。
例えばそう思う人が日本にいたらどうだろう。
ちなみに「自分に近い動物ほど旨い」という説もあるようで、
つまり、魚よりは4本足の動物のほうが旨く、
4本足の動物より2本足の動物のほうが旨いということになる。

この人が自分の欲求に従って事を起こしたら、
ココロを傷つけられる人が、おそらく出てくるだろう。
この行為は正しいことなのか、正しくないことなのか?

考えてみるに、その答えは本人にしか出せないと思う。
ぼくの考えで物事を判断するのは間違っている。
ということは、ぼくが他人の行為を判断する際には、
「人は自分の欲求に素直であって良い」という考えが
「人のココロを傷つけることはダメだ」よりも優位だということだろうか。

だとすると、ぼくは何事にも自分の判断を下せなくなってしまうわけだ。
善悪の判断すらつかなくなる。
「みんな好きにしたらいいんじゃない?」と思うから。
それにぼくは、世の中の所謂「悪事」と呼ばれるものは、
ほぼ全て、悪意なく行われていると思う。
価値観の違いによっていさかいを生じているだけだ、と。

自分の意見を持つことはできる。
でも、ぼくは価値観の押しつけはしたくない。
そうしたら、バラバラで何もまとまりがなくなって、
何も話が進まないんよね。
「正しいこと」って、一体、何なんだろう。


人間は「群れ」としてはじめて生存できる生物だ。
だから、個々の意志よりも集団としての意志が優先するよう仕組まれているのかもしれない。
集団としての意志に適う範疇でしか、個々の行動の自由は許されないのかな。
だとすれば、集団の意志を逸脱する異端は、淘汰されるしかないのか?
うーん、困るなぁ。